さて、今日は、
食べたものがどう言った経路で、消化吸収され、
そして、排出されるかを追って見ましょう。
題して「便意を逃すな!<2007年食べ物の旅>」
ん、なぜ2007年か?
別に深い意味はありません。
語呂が良いから、つけました。
さてさて、
食べ物を口に運びます。
もぐもぐ、もぐっと、噛み砕きます。
唾液の中のアミラーゼという消化酵素の働きで
でんぷんの一部が消化されます。
口の中で、すでに消化作用が始まっているのです。
食べ物は、食道を通過して
固形分は30秒から60秒、液体なら1~6秒
で胃に運ばれます。
胃では
ペプシンと言う消化酵素を含んだ胃液が
たんぱく質の一部を分解消化します。
しかも
胃全体が動き
食べ物を攪拌(かくはん)して細かくします。
そして、...
4時間後、十二指腸に到着。
十二指腸では、胆のうから分泌された胆汁と
膵臓からのすい液とまじり、吸収されやすい
状態になります。
ご存知?
うんちが黄色いのは、胆汁の色です。
胆汁はコレステロール(脂肪酸)なので、
うんちが黄色いほど、体脂肪が排出されている証拠です。
食物繊維が多いと、胆汁の分泌も盛んになります。
すなわち、食物繊維を取ることで、ダイエット効果があるのです。
で、...
次に空腸と回腸(いわゆる小腸)に運ばれ
栄養素や水分が吸収され、本格的に消化されます。
十二指腸、空腸と回腸をあわせると6~7mもあり
粘膜の表面にたくさんのヒダ(じゅう毛)が
たくさん寄り集まっていて表面積を広くし、食べ物と
の接触時間を長くするよう、うまくできています。
ここで分泌される
アミラーゼ、トプシン、リパーゼなどの酵素が消化する栄
養素は、糖分、たんぱく質、脂肪。
そして水分の90%。
通過時間は、1~2時間です。
さて、...
食べ物を口にして6時間後、内容物は大腸に達します。
大腸は、盲腸、結腸、直腸の3つの部分からなります。
盲腸から上の方に向かい(上行結腸)
カーブして横に走り(横行結腸)
さらにまたカーブして下へ向かって(下行結腸)
S字型に曲がった(S字結腸)から、直腸、そして肛門へ至ります。
内容物は、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう=腸の収縮運動)により、結腸
内を時速10cmのスピードで前に進みます。
カタツムリより遅い。
通常、各結腸を通りぬけS字結腸まで6時間かかり、
食べてから12時間過ぎています。
S字結腸から排泄されるまでさらに12時間かかります。
食べてから24時間。
便意を感じて体外に出るには、もう一息。
食事をすると、胃がふくらみますね。
すると
「胃・大腸反射」と言って、胃から大腸へ信号が送られます。
それがきっかけとなって、大腸は反射的に収縮して、S字結腸から直腸に
内容物(もうこの段階では立派なうんち)を送り込みます。
直腸がいっぱいになり、直腸内の圧力が高まると、腸壁が刺激され大脳に
伝達されます。
大脳は、すぐに排泄命令を出します。
「うんちー」と叫ぶんでしょうかねー?
すると、準備完了!と、いきむ態勢にはいる。
直腸が収縮して、肛門の括約筋がゆるみ、
「あー、でるー!、でるー!」
これを、「直腸・肛門反射」と呼びます。
お腹の筋肉も収縮して腹圧を高め、排便をうながす。
さらに、直腸から結腸に、「でてるよー!」と合図をおくる。
結腸の動きが活発になって、直腸にもっと便を送り込もうとします。
これを「直腸・結腸反射」と呼んでいます。
んーーーーん!
食べ物の旅の終わりです。
ちなみに、うんちの3分の1は、古くなった腸壁の残骸、細菌や細菌の死骸
、分泌物なのですよ。
さて、「胃・大腸反射」、「直腸・肛門反射」、「直腸・結腸反射」3つが
排泄のシステムを構成しています。
(だから、朝起きて最初の食事の後が、トイレタイムに最適なんですよ)
どれかが、崩れると「便秘」への道をさまよう事になります。
食べ物の旅は「便意」あってこそ華々しい幕切れと言えます。
遅刻しようが、中座しようが、恥ずかしがろうが、
「うんちー」ってことで、即トイレに行ってください。
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