これは、オヤジから聞いた話です。
戦前、昭和の一桁時代
お医者に行くのに
モーニング(礼服)を来て
わざわざ人力車呼んで行った
...そうな。
さぞ神々しい方だったんだね
お医者さまって。
今じゃ、保険制度が確立して
ちょっと頭が痛い程度
ちょっと熱が出た程度でも
保険証を握りしめて、気軽にいける
お医者さまってところだが
今でも、普段着でぶらっと
寄るところでもない。
私の親友K君が、神戸で産婦人科を長く開業して
いるが、彼の実家は、和歌山の小さな町で
代々、内科医院をやっていた。
一度、中学生の時(1960年ごろ)、夏休みに、その実家
につれて行ってもらった。
彼のお父さんは、午前中外来患者を診察し
午後になると、コロナ(トヨタの自動車)を運転
し、村々の、自宅療養中(ほとんどが寝たきり老人)
の患者さんを往診する。
私たちも一緒に車にのって、見物って按配。
その時聞いたのだが
往診代は、いっさいとらない。
ボランティアでやっている。
「診察代は、金持ちからもらえばいいんだ」と
彼のお父さんは言っていたそうだ。
そう言えば、私の父が、肺ガンで治療後
自宅療養をしている時、K君が、私からお願いした
のだが、週一回我が家を訪問して
父の体温、血圧をはかり
世間話をして、帰っていくっていうのを
父が亡くなる直前までやってくれた。
そりゃ、何かと心細い思いがいっぱいの患者さん
にすれば、脈の一つでもとってくれるお医者さん
がそばにいるだけで気がやすまる。
それでもK君は、診療報酬は保険にも請求しないし
うちからのお礼も受けとらなかった。
さて、さて、今私の周りにはK君
のような人はいない。
まさか、たとえ近所に住んでいても
同い年のK君に頼めないし
実際、彼は一昨年、くも膜下出血で、半年
入院したぐらいだ。
K君も、私も団塊世代
しかも、大台(60歳)に上ったし
普段着で相談できるホームドクターは、必須ですな。
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