実は、赤ちゃんは。左利きなんです。池谷祐二さんの「脳はなにかと言い訳する」に
その理由が書いてあえりました。
えー、お母さんが、赤ちゃんを抱いている様子を
想像してください。
これは、
ごく僅かな例外はあっても
万国共通、ほとんどのお母さんは
赤ちゃんの頭を、お母さんの左胸に置くように
抱きます。
すると、赤ちゃんの右手は、どこにあるでしょう。
お母さんの左に胸の上か
左の脇の下に、窮屈な状態であります。
赤ちゃんは、左手だけを自由に
動かせます。
だから、赤ちゃんは、左手から動かしはじめます。
でも、成長するにつれて
体を、自由に動かす様になりますが
右利きに変化します。
なぜ???
池谷さんは、右利きは
本能的に、左にある心臓を守る
ためと、言ってます。
たとえば、人は、両壁がある道を歩く時、必ず
壁側を左にして歩く傾向にあるんです。
これは、体の左側にある
心臓を守る、無意識の防衛反応です。
木に登って、果実をとろうとしたら
片方の手を、幹につかまって
もう片方の手で、果実をとります。
左右どちらの手を使い分けますか?
もし、木から落ちた事を想定して
心臓が、落ちる方向より遠い位置にあった
ほうが、心臓への危険が少なくなります。
ですから、万が一、落ちても
右側が先に落ちるようにすればいいでしょ。
左手で、しっかりと幹をつかみ
右手を伸ばして、実をとるのが合理的です。
こうやって、右手ばかり使うので
右利きになったそうです。
また、人間がまだ十分に言葉が使えなかった時
きっと、身振り手振りで会話をしたことでしょう。
この時、頻繁に右手を使って表現します。
右手を支配する、脳は左脳です。
左脳に、言語野(げんごや)があるのも
説明が付く、...
と、池谷さんは言ってますね。
【言語野とは】
ブローカ中枢 ブローカちゅうすう Broca Area 大脳皮質(→ 脳)にある運動性の言語中枢。
1861年、フランス人の外科医ブローカは、何を質問しても「タン、タン」という言葉しか発声できない患者にであった。彼は言葉をしゃべることができなかったが、その他の知性はまったく正常で、他人のいうことはなんでも理解することができ、身振りで大まかな意思の伝達ができていた。つまり、発話がかなり特異的に障害されていたのである。
ブローカは患者が死亡した後に解剖をおこない、左の前頭葉の下前頭回に脳梗塞の病変をみつけた。この領域をその後、運動性言語野、あるいは発見者の名前からブローカ野とよんでいる。これが「言葉」を支配する脳の領域を世界ではじめてしめした出来事だった。
この領野は通常左半球にあり、20世紀初期のドイツの神経解剖学者ブロードマンの脳地図ではおおむね44野に対応する。近年の研究で、ブローカ野は発話のほかに、構文化(文を構成すること)に深く関与することがわかってきた。また、幼少のころからマルチリンガルになると、言語ごとにブローカ野が区画されることがしめされている(ただし、感覚性言語野であるウェルニッケ野(→ ウェルニッケ中枢)ではこうした区画化はおこらない)。
なお、ブローカ野の痕跡は原人(ホモ・ハビリス)の左前頭葉にみられるので、話し言葉の起源は原人の出現(およそ270万年前)にさかのぼるとされている。
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