メーン州の小さな町ルイストンにあるコミュニティーカレッジに留学していた1969年の12月のこと...
クリスマス休暇で、学生はみーんな帰郷。
その一人に頼んで、ニューヨークまで彼の車に同乗した。
いとこがブロンクスにすんでいるので
そこでクリスマスを過ごそうと思ったわけ。
ロングアイランドのサイアセットまでたどり着いたのは夜中。
友人のおうちの地下室に泊めてもらう。
翌朝、列車でペンステーション経由、そして地下鉄でブロンクス。
一晩泊まるも、居心地悪し。
メーンにかえることに、すぐ決めた。
25日の朝、ラガーディアまで行き
シャトル便(飛行機)にのってボストンへ
ボストンからルイストン方面行きのバスに乗り
そのバスが着いたのは夕方近く。
冬は雪だらけのメーン州の町だから
滑らないよう靴のかかとに力を込めて歩く。
「Where are they?」と、とおりかかったカレッジの用務員のおじさんに聞く。
「down in ** hall」
と、留学生達がクリスマスを過ごす為に
設けられた場所を教えてくれた。
それから、5分ほど歩き、** hallにたどり着き
地下の集会所にいくと...
「Hey! Shigeru!」とスパニッシュなまりのミゲールが声をかける。
おいおい、キリストの生誕じゃあるまいしの歓声が
その場にいた留学生からおこる。
1、2、3...10人いる。
「DR**がこの場所を提供してくれたさ、
クリスマスってのに、だーれも招待してくれないわ」と
ミゲールは愚痴る。
マレーシアから来たリンは、たった一個のホットプレートで
カレー味のチキンをクック中。
「うめーぞー」の言葉は嬉しいが、前にその味(超辛)を経験した私は
スマイルだけをかえした。
どこで、どう聞きつけたか、タウニー(カレッジの近く住む学生以外の人)
のキャシーが、私をたずねてきた。
彼女は地元の高校生。
フレンチカナディアン。
金髪、目は灰色。
キュート&アグレッシブ
私は、彼女の手をとって別室にいき
その部屋の電気を消した。
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