江戸時代に、お医者さんにかかると
えらく、費用がかかったんですよ。
診療代金は、薬礼と言ってましたが
寛永期(江戸前期、1624~44年)で、銀二分。
一分は、一両の四分の一ですから、一両を10万円として
うっ、5万円なりーっ!
弘化2年(江戸後期、1845年)で。四~五貫文。
一貫文は、1000文で、一文を15円とすると
うっ、うっ! 6万円っ。
もちろん、庶民にとって
「ちょいと、お医者さまいーーーーっ」
は、あり得ない。(汗)
大店(おおだな)の旦那さんとか
お金持ちしか、医者に診てもらえない。
薬種屋といって、薬屋があり
熊胆(くまのい)、奇応丸など
今でも知られている薬が売れてましたが
やはり、安くはなかったでしょう。
ですから
風邪を引いたら、寝っ転がって
じーっと、症状が過ぎ去るのを待つ。
*まっ、これは、これで、理にかなっています。
また、はしかなど、流行病に対しては
「護符(ごふ)」と言うまじないの紙を門口などに
貼り、災難が早く過ぎるのを祈ったんです。
はしかは、ウイルスが原因ですから
今でも、特効薬はありませんし
おまじないはともかく、安静にするのが
一番の治療法でしょう。
ただし
きっと、インド当たりから持たされたであろう
コレラには、どうしようもなかった。
コレラは、江戸時代中期の、文政五年(1822)に
初めて流行して
江戸では、安政五年(1858)に大流行しました。
この時、3万人ほど、コレラの犠牲になったそうです。
今じゃ、コレラは絶滅したみたいで
海外渡航にも、コレラの予防接種が不要になってます。
疱瘡と呼ばれた天然痘も、当時恐れられた病ですが
嘉永二年(1849)に、牛痘接種が初めて行われ
すぐ全国に普及したので、疱瘡による死亡は激減します。
さてっ
夏風邪は、エアコンが原因になってしまった
現代です。
ウイルスが、暑さに弱く、寒さに強いのは
江戸時代から変わっておりません。
寝る時だけでも、エアコンは消したほうが
およろしいようです。
今も、診察代、薬代は、安くはないですし。(笑)
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