汗に、高濃度の水銀やダイオキシンが含まれることがある
と報告されています。
つまり、水銀中毒や環境汚染があると、その異物を排泄するための
第一線の器官として皮膚が働いていることがわかります。
引用文献:安保徹「「病は気からの免疫学」」
これを読むと、お風呂やサウナに入った後の爽快感は
汗によって重金属などの毒素が体外に
排泄されたこともあるからでしょうか。
ところで、
皮膚炎(湿疹)も排泄反応なんです。
アトピー性皮膚炎ならハウスダストなどの抗原を外に出し、
薬物による薬物性湿疹も、その薬物を体外に出す反応で
接触性皮膚炎は、接触した植物成分や金属などを
外に排泄するための反応です。
この、排泄するための炎症を起こす物質が
ヒスタミン、ロイコトリエン、セロトニン
アセチルコリン、プロクサグランジンなどの
化学伝達物質です。
皮膚科でもらう薬は、上記の物質の分泌を抑える
抗ヒスタミン剤やステロイド外用剤です。
これらの薬をつかうと、せっっかくの排泄反応を止めて
しまうので、治りがわるくなります。
抗ヒスタミン剤やステロイド外用剤を使っている
人は、炎症を起こす力(皮膚からの排泄)も弱り
ついには汗をかく力も低下してしまいます。
皮膚炎が起きたら、基本的には、なにもしないのが
よいようです。
体に悪いものは、汗と湿疹(皮膚炎)が出してくれますので
皮膚のことは、皮膚の力にゆだねましょう。
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